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January 24, 2007

昔の趣味

小学生から中学の頃、短波放送、
というかラジオに凝った。

短波は届く距離が長い。
だから専用の受信機を使えば、
世界中の放送を聴くことができる。

深夜、ふとんにもぐって、イヤホンをつけ、
辞書のようなハンドブックを懐中電灯で照らしながら、
ラジオのダイヤルを少しずつまわす。
周波数をあらわす青いデジタルの数字がどんどん変わる。
(ラジオっていっても、いまのプレステより大きいんじゃないかな。)


いやあ。
なんて優雅な時間をおくっていたんだ、昔の私は。
 
 

南の島っぽい甘い音に満ちたDJ(らしき番組)。
中東からのコーランには不思議なエコーがかかり
アフリカからのノイズにまみれた微弱な声と音楽・・。

もちろん放送の中身なんかぜんぜんわからないけれど、
ときどき「This is Radio ・・・」と、聞き取れたときの
喜びは鮮やかに残る。
そして聞いた放送についての記録をログに残していくのです。
あのログのノート、もう捨てちゃったのかな。


国内の放送(AM放送・中波といいます)だって、
夜になるといろいろ聞こえる。
東京にいると、岩手や秋田、札幌、九州、四国、九州、・・
いろいろな地方のローカル番組をきくのもとても楽しかった。
ときどきよく聞こえなくなるんだけど。

そしてラジオ局に、受信状況についての
レポートを出すとベリ・カードといって、
ハガキのような美しいカードをおくってくれるのです。
 
 
 
ノイズとフェーディング(音の強弱が波のようにうねる現象)と混信が、
世界の大きな広がりのリアリティを伝えてくれる。
きれいに聞こえちゃ全然だめなのです。

ここのところのインターネットの展開はとても面白いけれど、
ラジオの世界は、それとはまた違う地球の情報デザイン、
広さのデザインとなって存在していた。


だから私はいまも何万円もする短波放送の受信機がほしいのです。
YAESUとか。日本電気とか。そういうメーカーの。
当時使っていたNatinalのRF-2600でもいいけど。
あぁ、これってやっぱりマニアック。

そういや、小学生の頃はよく秋葉原通ってたっけ。

まだあんまりあやしいイメージない頃ですよ。
念のため。


(修正あり)

[ 教員 ]
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投稿者 53 : January 24, 2007 10:43 PM
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