履歴書・趣味の欄→「会話をすること」
本当にそう書いた。下手の横好きとはよく言ったもので、
僕は人と会話をすること(たまに人ではないものとも)、
そして会話を構成する言葉にも興味がある。
敬愛するタレントや歌手も言葉の使い方、言い回しがうまい人たちが多い。
たとえば爆笑問題の太田光。彼の発想力にはいつも脱帽させられる。
「どうしてそんなコメントが思いつくの?」考えさせられてしまう。
大槻ケンヂにも同様なことが言えるかもしれないが、
彼の場合は使う言葉自体の響きが印象的だ。
プロレスで大仁田厚がリングに向かう途中、
閻魔大王が地獄に落ちてきたものを、ギロリと睨んでいるような視線で相手を睨みつけながら
ノッシノッシと歩いていくその道を海が真っ二つに割れた様に例え、
「ゴンヌズバー!!!」という言葉で表現する。
生まれて初めて聞いた言葉であり、「ゴンヌズバー!!!」なんて僕にはとても思いつかない。
歌手ではミスターチルドレンの桜井和寿、サザンの桑田佳祐、そして椎名林檎。
桜井はまるで、言葉と言葉をセーターを編むかのように丁寧にメロディーに乗せ、
もはや「歌詞」ではなく「歌詩」とでもいうような芸術作品を生み出す天才だ。
桑田は言葉遊びが本当にうまい。単純に、言葉遊びが大好き。
そんな印象を受ける。かと思えば時に胸を締めつけるように切ないラブソングも書く。
まるで彼の手のひらで、言葉に孫悟空のように遊ばれている気分である。
椎名林檎の紡ぎだす昔言葉は、時代を越えて僕たちの元へ届けられた文のようだ。
正直、古文がさほど好きではなかった身としては意味が理解し難い言葉も多々ある。
それでも昔の、新鮮な言葉の美しい響きにハッとさせられてしまうのだから不思議だ。
ここで列挙した人々には、その言葉の裏に何とも深遠なる知識が感じられる。
それは読んできた本、観てきた映画の数々、日々の経験、と様々であろうが、
並々ならぬそうした知識の上に、言葉を生み出していると思われる。
さて、会話に話を戻す。しかしいくら会話が好きといっても、
何でもかんでも好きというわけではない。想いを寄せる人との会話なら「あばたもえくぼ」
で何でもかんでも楽しく感じられるかもしれないが、それはさておきとして、
「予定調和的な会話」は面白くもなんともないので嫌いである。
僕の理想とする会話は(偉そうでごめんなさい)、先ほどの言葉の時と同じように、
膨大な知識を駆使しての会話である。アーティスティックな比喩表現、
鳥人・ブブカのように話を飛躍させられる発想、音楽家のように小気味良いテンポ。
それに加え言葉のバリエーションが豊かだったりしたらもう言うことはない。
僕は理想はあれど現実にはそうはいかない。しかし一人、私の友人で言葉を、会話を
芸術的に成せる人がいる。彼は例えるなら「火のないところに煙をたたせられる男」とでも
言えようか、とにかく感心させられることしきりな三谷幸喜似の言葉アーティストだ。
時間が誰にでも平等なように、
言葉も誰にでも平等です。
芸術の秋、言葉の芸術をたしなんでみませんか?
就職を真剣に考えるにあたり、「自分、このままでいいのかな…」と思い悩むわたくしに尊敬する人がふと与えてくれた言葉です。芸術的じゃないんだけど。
「大学の時に何かに『打ち込んだ』人なんかいるのかな。絶対どっか本気じゃないと思うんですけど。やっぱ人間、学生じゃなくなってからが勝負。」
単純なわたくしはこの言葉に大変救われました。
周りからしたらつじつま合わせ?にしか見えないんだろうけど。
とりあえずつべこべ言わず試験勉強します…。
剣さん、初めまして!レスありがとうございます。
芸術云々と抜かしていましたが、言葉一つで心に揺さぶりをかけられる。
それもまたいとをかし。
言葉には実体がないので可視できないのですが、
人の記憶に、そして心に残ります。
せっかく表現するなら剣さんが尊敬する方のように、
誰かの胸に残り続ける素敵な一言で表現したいものですね。
「大学時代に打ち込んだこと」・・・確かに僕もパッとは思いつきませんなぁ。
就職活動に一時期ハマった以外は(結構考えようによっては面白い!)、
「日々、後々記憶に残らないような一日にはしない」と心がけたくらいです。
剣さんが実りある就職活動を送れますよう、心よりお祈り申し上げます!!