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December 02, 2004

あの日、あの時

今回は久しぶりにエッセイをば。

どうもこんばんは、「ぺ・ヨンジュンと仲本工事は似ている!」
たて金です。

今回は就活物語をお休みして、ちょっと思い出話させていただきます。
題して『あの日、あの時』。何でしょうな、もうこのフレーズだけで涙が出そうです。
「たて金涙腺刺激フレーズ」の一つに間違いなくノミネートされます。

盛岡駅、バスプールのある駅前広場。
あの場所に行く度、3年前に盛岡に降り立った日を思い出す。
一人っ子、初めての親離れ。
仙台駅から盛岡駅まで新幹線に乗っている間、
「不安」が消えることはなかった。
むしろ、窓の外の景色が次々と後ろに吹っ飛んでいくのを見る度、
確かな胸の鼓動の高鳴り、そう、訳してハートビートを感じていた。

んで、2001年4月3日午後3時頃、僕の盛岡生活が始まりを告げたのである。

とりあえず腹が減ったので、おもむろにサンドイッチを「あの」駅前広場でむさぼった。
不安だ何だとは言うものの、食欲はあるものだ。

(自分はこれからどうなっていくのだろう・・・
って言うか、まずもって住む場所である北謳寮ってどう行くんだ・・・?
うわーやべーチェックしとくべきだったなぁ・・・。)

なんてブツブツ考えていると、何かの気配。
辺りを見回すと、一面にハトがクルックークルックー言っている。

次の瞬間、足元に、僕の座るベンチの横に、
そしてなんと僕の肩にハト君たちはポジショニングした。
まるで「オイこの野郎、盛岡じゃ見ねぇ顔だな?ここでのルールを教えてやるよ!」
とでも言わんばかりにサンドイッチを襲う。同時に僕も襲われる。

てんやわんやの状態になって脳裏をかすめた言葉は「盛岡恐るべし!」
であった。プロ野球でルーキーのピッチャーが、プロのバッターにボカスカ打たれるような
「洗礼」を、僕はハトから受けたのである。
あまりにほろ苦く、しかし思い返せば懐かしさに胸が熱くなる出来事である。


この前、マリオスに上って展望台から盛岡の夜景を眺めた。

いったいあの「ハト事件」からいくつの夜を越えて、自分は今ここにいるのだろう。
数え切れないほどの思い出、この場所で知り合えたたっくさんの友達、
盛岡に来た頃と比べれば、随分と大人びた(老けた?)ガラスに映る僕の顔。

瞳を閉じ、ゆっくりと記憶の糸を一本一本手繰り寄せてみた。

やり直したい夜、好きだった人のこと。
その笑いのセンスに脱帽、憧れの先輩。
忘れえぬイベント、夏の海、冬のドライブ(免許取立てで八戸まで)。

「もしも願いが叶うなら、もう一度時間を戻してくれないか」

しかしそう思いはしなかった。
「戻りたい」、そう思えるだけで、僕はそれだけ幸せな時間を過ごせたということだ。
それにそれ以上を望むことは、当時を全力で生きてた自分に失礼な気がした。

現実に戻り、ガラスの自分と対峙する。
「おいおい、過去を懐かしむのはいいけど感傷的になり過ぎじゃね〜の??
お前には、まだここでやることが山ほど残っているだろうよ」

そうである、振り返るのはまだ早い。
もうちょっと先の自分が今を振り返って、泣けるぐらいに「イマ」を生きよう。
改めてそう思った。

しかしこんなにも、ただひたすらに時間の流れをいとおしく思うのは初めてだ。

[ 学生 ]
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投稿者 たて金 : December 2, 2004 02:25 AM | トラックバック
コメント

こんな朝早くからおはようございます。
いよいよ卒論モード全開のGBです。遅いよ。

こないだ学校で1泊(!)した時、つらいはずなのに「こんなことできるのもあと少しだ」という感情がおきて、これまでの大学生活が急に思い出された。寂しくなった。本当はきついはずなのに別の感情がおきちゃったわけです。

でも自分もたて金との付き合いも含め、十分幸せで実りのある生活を送ってきた。それだけでいいのかもしれないね。
自分も卒業の時に泣けるぐらいに今を生きようと思う。

いやー朝からセンチメンタルな気分。
センチメンタルと言えば、某人気歌手(瞳を閉じている姿がセクシーな方)の新アルバム中の「センチメンタル」って曲もいいですよ。最近はバラード曲にはまっているGBでした。

Posted by: GB at December 3, 2004 07:28 AM
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