1/1461

March 08, 2005

時、初春にして物を思ふ。

朝(といっても11時頃)外を見てみると一瞬、雨かと思った。

何のことはない、駐輪場の屋根に積もっていた雪が解け、その滴が雨のように見えたのである。
今日は天気が非常によい。陽光に照らされつつ、小雪が舞う。
薀蓄を披露するわけではないが、こうした晴れた日の雪を風花(かざはな)というそうだ。

卒業まで日がない。追い立てられるように「学生のうちにしかできないこと」を探し、
必死こいてそれらをコンプリートせんと試みるもまず無理な話だろう。
「学生のうちにしかできないこと」は「この4年間でできなかったこと」でもある。
それをこの短期間でやろうとする方がまず無謀でもある。
いざ、現実的な希望だけを拾い集めて一つ一つ叶えていっても欲望に限りなんてないのだ、
次から次へと「今しかできないこと」は思い浮かぶ。
こりゃかなわん、考え方をシフトしよう。

「4年間を振り返ってみる」ことにした。
日記やがらくた箱を手がかりに記憶の糸をたどってみる。
「ムフフ、そうそう、あんなこと、こんなことあったなぁ・・・。」
「あの人には散々迷惑かけたなぁ・・・。」

これが以外と楽しいのだ。
自分が来た道をたどってみることで、自分という人間について改めて理解が深まる。
思い出を訪ねることは、自らを見つめ直すことでもあるのだろう。

4年間の自分が他の人に自慢できること。ちょっと言わせてね。
学生寮の寮長をしたこと、
あるスペシャリティコーヒーショップでバイトをしたこと、
我が故郷、宮城県富谷町の成人式で、成人代表の挨拶をしたこと、
「出逢ってくれてありがとう 君に逢えてよかった」song by GOING UNDER GROUND
と、恥ずかしげもなく言える人々にめぐり合えたこと・・・。

枚挙に遑(いとま)がない。
数え上げたらキリがない。同じことか。

しかし、部分的にはいくらでも言えるのだが、全体的に言うなれば
4年前の入学式から、2週間後の卒業式までの約1500日の1日1日、
手を抜いて過ごした日は1日たりともなかった。
常に自分なりの意志を持って臨み、一生懸命、自分の意志に従って過ごした。

僕はこの当たり前の過ごし方ができたことを、誇りに思う。

大学生という時間は人生において、プロポーズする瞬間ぐらい貴重だ。
自由を存分に謳歌できる立場であるが故に、
自分の意志次第で鮮やかに彩ることも、
無為に、何となく明けていく毎日をただ漫然と過ごすこともできる。

「学生時代に、力を入れて取り組んだことは何ですか?」
「1日1日を、意志を持って一生懸命生きたことです。」

パフでポップな生き方が志向される時代に、
こんなことをのたまっている僕はマイノリティなのかもしれない。

しかし、
流されるな。
自分の道は、自分の意志で切り拓くべし。

たとえ結果的には間違っていても、うまくいかなくても、きっと後悔しないから。

[ 学生 ]
blank_space
投稿者 たて金 : March 8, 2005 02:06 PM
コメント

僕にはそんなに胸を張ることができた期間が
果たしてあっただろうか。
そして、これからそういう時間を迎えることが
できるだろうか。


きわめて短い期間なら、あった(る)かもしれない。
5秒とか、2時間とか、1日とか。
でも、4年間となると・・・、これはたぶんない。


ぜんぜん当たり前ではないのだ。その時間の長さが。

よし、わたしもがんばらなくてはいけないと思う。


ただし、この書き込みのタイトル
「初春」よりは「早春」が適当かと。 ^^
残念!

Posted by: 53 at March 9, 2005 11:50 PM

>53先生
あくまで主観ですからねっ!
客観的事実はどうあれ、胸張れると思い込んだもの勝ちです(笑)
ヴィトゲンシュタインの理論ともリンク・・・しないか。
そもそも上辺しか知らない知識は語るものではないですな(-_-;)

パラパラ・・・と辞書をめくってみたらあらホント!
いい勉強になりました☆
ありがとうござぁーす(アンタッチャブル風)!

Posted by: たて金 at March 13, 2005 10:45 PM
blank_space
カテゴリー
blank_space
Powered by
blank_space