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August 02, 2005

ブログと「自己」について

8月になりました。
本日(1日)、前期最後の授業が終了し、前期の正規の
スケジュールも、演習発表会を残すのみとなりました。
3年生の諸君、がんばるべし。

ある院生の研究からちょっと考えさせられたこと。


ブログに書いている自分は、どの程度「本当の」自分なのか?
これは難しい問いである。


というのは、そもそも年をとるにつれて、
自分がどんどんわからなくなってきているから。
(前に書いたように。)


うまく表現できないのだけれど、
高校生・大学生のときには、今よりも、考える主体・感じる主体と
「本当の自分自身」の距離は近かったような気がする。
そして、その意味で「自分自身」というものの統一性も
高かったような気がする。


うーん、ぜんぜん表現できてないゾ。
現在のほうから書くべきか。


現在は、自分自身について考えているときも、
反省しているときも、喜びをかみしてめているときも、
なんというか、薄い皮が一枚はさまっているような気がする。
意図的に薄皮をはさむこともある。
むかしはそんなものは存在せず、もっとダイレクトで、
その衝撃も直接的で、強烈だったのではないか。


「外」から眺めているのだ。


あるいは理解の仕方が深まったということなのかもしれない。
でも、つい感じられてしまう。
薄皮が挟まった状態での反省は、真剣だとは
いえないのではないか?
だとすると自分は自分のことを本当には考えていないのだ。
そして、自分はどんどん真剣には考えられない
拡散した対象になっている。
いまこれを書きながらもずっとそう感じている・・・ような気がする。
 
  
  
ブログを書いている「自分」とは何か? 


ひとに見せたい自分なのではないかと思う。(このエントリも含めて)
それはきっと確かだ。

そして、それも確かに自分の一部であるとは思うが、
その全体像が拡散している状態では、
もはやそれがどれだけ自己そのものの反映に
なっているか、確信はもてない。


なんて、あいまいな・・・。

[ 教員 ]
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投稿者 53 : August 2, 2005 12:48 AM | トラックバック
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