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September 26, 2005

不器用

うまれてこの方ずっと、不器用できました。

はさみをつかうとギザギザにしか切れませんでした。
習字をすれば、墨がくろぐろとしすぎて、たいてい穴が開きました。
プロモデルの車をつくろうとすると、途中で部品が足りなくなり、
セメダインでボディーはべたべたになり、
ようよう全工程をおえて電池をいれて、さあスイッチオン!
まず走りませんでした。


なにかを作ろうとすると、自分でも
おお、これはなんともすごいなと自分でも思うものが
できあがるわけです。

こういう人、ちかくにいたでしょう?
逆になんでもおそろしくきれいに作る人っていますよね。
尊敬します。マジで。
 
 
 


いったい、なぜなんだろう?

一つの原因は、「はやくおわらせたい」意識が
働いてしまうことにあるように思う。
途中の一つ一つのプロセスが、たいしたことのない、
どちらかというとくだらないものだとおもてしまう。
だから丁寧に楽しむことができず、
すこしでもはやく「完成!」させたいと思っちゃうのだ。
結果として完成度が低くなるだけでなく、かえって
時間もかかったりする。

よく考えると、この手の意識が、
別にものをつくる場合以外にも
そしていまでも働いていることに気づく。

たとえば本や論文を読むときもそうだ。
速くよまなきゃ、すこしでも多く読まなきゃ
となかば脅迫されながら読むことが多い。
(この意識が逆に全ての文字を全部おわなければ
 いけないという別の脅迫をもたらすのかもしれない。)
プログラムを書くときもこれに近い。
車の駐車も、買い物も、料理(いまは殆どしないけれど)をはじめ
日常生活を営む上で生じるいろいろな事柄も。

これって・・・。
小学校の頃の数々の名作のことをおもんぱかれば、
なんとも恐ろしいことだ。

ヘタ・・・か。


でもなぜか、コンピュータつかっていろいろつくったり、
こうやって文章を書いたりするとき、いそがなきゃ意識は
全くかんじないのだよな。
救いだ。


もしかしたら、かえることができることなのかもしれない。


(修正あり)

[ 教員 ]
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投稿者 53 : September 26, 2005 10:18 PM | トラックバック
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