1/1461

April 18, 2006

わかりやすい授業は本当にいいのか?

さいきん、ときどき思うこと。
わかりやすい授業を目指すというのは
ほんとうによいことなのだろうか?

われわれ(わたし)はことあるごとにいいます。
プレゼンテーションは重要です。
そしてこれは経験をつめばかならずうまくなります。


このことに間違いはない、と思う。
現代を生きる人間として、我々はいざというときに
きちんと相手に伝えるべき内容を伝えられる
スキルをもたなくてはならない。
そして、それは訓練すれば出来るようになる。
(訓練した上で多少の上手い下手がでてくるとすれば、
 たぶんそれは聞く相手のことを思う想像力に起因する。)


でも。


一方で聞き手、受け手として。
例えば、いつもいつも、わかりやすい話ばかり聞くのに慣れていると、
ちょっと込み入った話、複雑な話を聞こうとするときに
つい避けてしまうようになってしまうのではないか。
めんどくさいとおもってしまうのではないか。
ふと自分自身にもそんな傾向を感じることがある。

そういえば兄貴も、最近のテレビはダメだといっていたことを思い出す。
その話を聞いたから、こんな風に思うようになったのかもしれない。
 
 
プレゼンテーションソフトウェアが使われていない話を
聞けないようではだめだ。
ちょっとわかりにくい話でもいい話というのはやまほどあるのだから。


そこで、もどる。
「わかりやすい授業を目指すことはよいことなのか」。
現代の風潮はこれを求めているし、少なくとも
わるいことではないのはあきらかである。
   
   
でも。 
おそらくは、意図的に聞き手の力を鍛えるような話の
デザイン、それでも、聞かせる話のデザイン、
それが必要なのだと思う。
  
  
いまの私にはまだ難しいが。


[ 教員 ]
blank_space
投稿者 53 : April 18, 2006 12:26 AM | トラックバック
コメント
blank_space
コメントする






名前、アドレスを登録しますか?






blank_space
カテゴリー
blank_space
Powered by
blank_space