「エイプリル」という音の響きは悪くない。
『絶対情報学』という本を読んだ。
東大で必修科目の「情報」を教えている
伊藤さんという方がかいた本。
この「情報」はもちろんパソコンの使い方の授業と
いうことではなくて、速読、メディアリテラシー、プレゼンテーション、
アプリシエーション、文理の枠を超えた学生間でのネットワークコラボレーション、
卒論型課題研究(課題設定を含む)などなど、きわめて多岐にわたり、
内容も充実しているようである。
これを東大生全員がやっている。
実際の学生のレベルはさまざまだろうが、
この授業にかけるスタッフの意気込みや
時間・労力のすさまじさをがよく伝わってくる。
参考にできそうなところもいろいろとある。
ただ、本そのものについていえば、完全さを追求していない
という印象をうけた。おそらくこの著者であれば、
もっと細部への気配りをしつつ、
ずっと高い完成度の本にすることもできたのではないか。
もしかしたら、あえて詳細はぼかしたのかもしれない。
いろいろ考えさせらるきっかけになる本だ。
いや、きっかけにすべきだと思う。
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すこしずつ成長している、前に進んでいると思おうとしているけれど、
結局はほとんど進めてなんかいないのではないか、
なんて思えるときは、たぶんいっぱい寝なければいけないのだろうな。
(最終修正 4/29 0:00頃)