「計算不可能な数」というものが存在する。
いかなるアルゴリズム、あるいは機械的手続きに
よっても、作り出すことのできない数のことだ。
たとえば円周率や3の平方根などは、
無限小数なので、いつまでたっても計算はおわらないけれども、
それでも小数点以下の桁(すなわち数列)をつぎつぎと
計算していくアルゴリズムは存在する。
もちろんプログラムだってつくれちゃう。
でも、そんなことができない数も存在するのだ。
この計算不可能性とも関連して、、かのチューリングは、
コンピュータには答えがだせない問題があることを証明した。
久しぶりに『皇帝の新しい心』(ペンローズ)を読み、
そんなことを復習しつつ、われわれとコンピュータの違いに
ついて思いをめぐらせていた。
ふと。頭に浮かんだこと。
人間乱数-----人間の作る乱数列-----
には、決して作り出せない数列というものは存在するのか。
例えば、私には、決して「言う」ことができない数が存在するのか?
ずっと数を言い続けていって、245359049020349040番目で
「4」ということがどうしてもできなかった、とか。
証明することはできないだろうが、
直感的には、そんなものは存在しないのではないか、と思われる。
われわれはやっぱり計算機より偉いのだ。たぶん。
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