27歳まで学生をしていて、
ずっと親元に住んでいたので、
一人暮らしを経験したのは、
この街が最初だった。
採用がきまって、東京から日帰りで
アパートを探しにきた。
3月のはじめの頃だったと思う。
不動産屋さんにいくつかアパートを見せてもらって、
数時間で決めてしまった。
陽当たりがよかった(東南の角部屋)し、
広かったし(6畳X2、DK?6畳、トイレ、風呂≠バス)、
大学から歩いて近かったし(20分)、
まあ安かったし(4万)。
実際にすんでみると、
階段を誰かがあがってくると地震になるわ、
冬の夜中は布団に入っていても吐く息が白いわ、
毎日水抜きしないと水道管も凍るわ
シャワーもないわ
とにかくぼろかったけど。
そして今考えるとわりと悲惨な生活でもあったけれど。
でもやっぱり懐かしい。
NHK交差点の地下道を越えて、
高松側にわたると入り口付近には小さな本屋があり、
もちろんその向いには○○食堂があり、
まだあの道は今より細く、
昔風のたたずまいを残していた。
今でもあの付近を通りかかると、
まだ私のいたアパートあるのかな、なんて気になってしまう。
高松三丁目はよいところだった。
いつかもう一度すみたいと思う。
どうでもいい話ですんません。
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人生のある時期に、特に比較的若い時期に
ひとりで暮らすのはやはり有意義なことだと思う。
ポジティブな点でもネガティブな点でも。