1.
すでに秋の気配が漂う朝。
風はやさしく、暑さもどこか芯がぬけた感じだ。
ほっとする。
だけど、こんな朝はすこし
2.
さっき、大学へくる途中、どこからか、
ぷ〜んとお昼ごはんのにおいが香ってくる。
なんだろう、卵丼かなにかのだしのにおいか。
それにしてもずいぶんと早い。まだ11時だというのに。
でもこの近くにそんな店あったっけとおもいつつ、
そのまま歩き続けるうちに、
それが某病院からのものであることに気づく。
入院している人のための昼食のにおい。
気づいてみれば、典型的なそういうにおい。
午前のこの時刻の空気が、そして自分の微妙な空腹感が
またそれらしさをあおる。
想像と記憶の断片がないまぜとなった心象。
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瞬間の連続の中からちょいちょい浮上する時間軸。
(修正あり)