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December 18, 2004

東京

あすは6時おきで東京に出かけます。
でもまだ眠れない。

わたし、東京で27年と7ヶ月、すみました。
その後もしばらくはかなり東京にいっていたので、実質30年くらい。

東京はすきではないし、もうすみたいとは思わないけれど、
ひとついえるのは、意外と季節感がはっきりしていること。
東京は、いろんな意味で「におい」や「香り」が強いところです。
これはとくに街中の「汚臭」という意味だけでは
なくて、たとえば春先、4月のにおい、5月の香りは、ちゃんと明らかに違う。
四季というより、もっと細かい単位で季節の香りがかわるのを感じます。
ときどき東京にいって、こうしたにおいを、ふわっとかぐと
高校や大学の頃のことが無性になつかしくなることがあります。
やはり臭覚は記憶との結びつきが強い。

盛岡ももちろん季節ははっきりしているけれど、
こうしたにおいは東京にくらべるとすくないような気がする。

でもこれはこれで、とても清潔な感じがよい。
よくいわれることなのかもしれないけれど宮沢賢治的ですよね。
そして盛岡(岩手)の場合、季節感は視覚的に、ものすごく強烈にもたらされます。
6月の緑と10月の赤と冬の白と透明色。5月の総天然色。
美しいです。

学会でいろんな都市に行くことがありますが、
いまだにここ以外にすみたいとおもったところは少ないなぁ。

まあ、街の好みや印象は、その都市そのものからもたらせるものと、
そこでの生活からもたらされるものと両方によるのでしょうけどね。

[ 教員 ]
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投稿者 53 : December 18, 2004 02:22 AM | トラックバック
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