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December 20, 2004

願い叶え、いつの日か

今日は久しぶりにバイトもなく、実にノホホンとした日曜日だった。

布団干し、洗濯、部屋の掃除。天気もなかなかにご機嫌であったから、
普段は面倒くさく思うこのような家事全般も楽しくこなせる。

しかしずぅっと寮にとじこもりっきりで迎えた午後6時頃、
「一日中、建物の中にいるってのもなんだかなぁ」と思い立ち、
この冬一番じゃないかと思えるほどの寒空の下に、飛び出した。

「油取り紙(サラサラパウダータイプ)と柔軟剤を買ってくーる!!」
わざわざ今行かなくてもいいんじゃないかという声を振り切り、
上田通りをライトが点かない+ブレーキがきかない+カゴが無いという、
チャリンコ界のヘレンケラー的愛機で疾走。

そして着きましたスターバックス盛岡菜園店。
油取り紙も柔軟剤もここにはないが、温かい店員さんと心地よい読書空間、
クオリティの高い飲み物と食べ物が揃っている。自慢の僕のバイト先だ(プチ宣伝)。

トールサイズのチャイティーラテを片手に、さて、
大槻ケンヂの本でも読もうかいなと思ったとき、ふと感じた懐かしい視線。

顔を上げ、壁際の席に目をやるとそこには、かつてスターバックス盛岡肴町店に
よく勉強をしに来てくれた女の子が座ってこちらを見ていた。
今は仙台の予備校に通い、来年の大学受験に備えている彼女は、
約一週間ほど地元である盛岡に帰ってきているのだとのこと。

僕なんぞの話はまったく参考にならないと思われるのだけど、
受験のこと、大学生活のこと、そして就職のことについて一生懸命聞いてくれるもので、
こちらも饒舌になりついつい
「学問をするにあたり、バッタの第三関節ばかりを研究するようになってはいけない!」とか、
「大学に入ることを『就きたい職業に就くため』と手段視するのもいいけど、
せっかくの自由な4年間だ、たっくさんの経験を積むべーし!!」
とか、
何ともマニアックな話も交えてアツく語ってしまった。
それでもキラキラと目を輝かせて聞いてくれた彼女は本当にいい子です・・・。

しかし僕としては、将来を楽しげに語る彼女の表情が何よりも印象的だった。

東京でやってみたいこと、叶えたい夢。
夢をたくさん抱えて、でっかいでっかい紺碧の空に今にも羽ばたかんとしている彼女が、
うらやましいほどにまぶしく見えた。

僕は神様じゃない。もう少し身近に言ってドラえもんでもない。
だから僕がどうにかして、彼女を合格させようとしてもそれは無理な話というものだ。

だけど、僕は彼女の成功を信じることができる。
そして、この言葉を贈ることができる。

『未来』
どこにいこうと いきつこうと どんなだろうと だれといようと
何だろうと その時僕が 笑っているといいなと おもう

どうであろうと 君の目が まっすぐ澄んで うつくしいといいと そうおもう

僕がいえるのは 今 それだけしかないのよ。

これは僕が大学受験のとき、いつも持ち歩いていた雑誌に書かれていた詩である。
ちなみに出所は『進研ゼミ』だったりする。

本番までの結果が思わしくなくとも、試験当日にどれだけ100%に近い力を発揮できるかどうか、
それが合否を分けると僕は考える。

サクラサク日を、上辺なんかの気持ちではなく心から祈る次第である。

がんばれっ!!力の限り、やってやれっっ!!!
そんで最後にゃ笑おう。そうできりゃあ最高だ。

[ 学生 ]
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投稿者 たて金 : December 20, 2004 12:56 AM | トラックバック
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