1/1461

May 17, 2005

メイ

更新が滞ってしまった。
5月なのに寒い日が続いています。

ここのところ、あたる本が面白くて幸せだ。

フィリップ・K・ディック 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』 
北村薫 『朝霧』 

北村薫については、前回のエントリのコメントでちょっと書いたばかりだけれど。
『朝霧』は、北村薫の「私」シリーズのおそらく現時点では
最新の作品。(それでもずいぶん前の作品です。)
この「私」は、最初の『空飛ぶ馬』では大学生でしたが、
『朝霧』ではついに社会人になってしまいました。
なんとやさしい文体。そして、なんとやさしくみずみずしい感性なんだろう。
その感性に、一部でも共感できることが嬉しくなる。
じんしゃの学生さんにはこのシリーズ、とくにおすすめです。

ところで、北村薫という名前に、わたしの頭に生ずる連想ははなぜか奥泉光。
文体はまさに対極に近い感じもするのだけれど。
このひとの『石の来歴』という作品の中に収録された「三つ目の鯰」
という作品は、妙に印象に残るものでした。

久しぶりに小説モードにはいっていて、浪費?しつつある。

土曜日には
 恩田睦『夜のピクニック』
を買ってきました。
この人の本ははじめてだけれども、出だしはいい感じ。

それから今日は昼休みに生協で新書の
八幡洋 『自己愛上司があなたを悩ます』を買ってきて、ちらちら読みながら
研究室でひとりでくすくすわらっていました。こういう人いるいる。
といいつつ、自分自身がそうならないようにせねばとも思う。
危険性少なからずあり。

そんなここ数日です。

紙のにおい、いいですよね。

[ 教員 ]
blank_space
投稿者 53 : May 17, 2005 12:52 AM | トラックバック
コメント
blank_space
コメントする






名前、アドレスを登録しますか?






blank_space
カテゴリー
blank_space
Powered by
blank_space