更新が滞ってしまった。
5月なのに寒い日が続いています。
ここのところ、あたる本が面白くて幸せだ。
フィリップ・K・ディック 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』
北村薫 『朝霧』
北村薫については、前回のエントリのコメントでちょっと書いたばかりだけれど。
『朝霧』は、北村薫の「私」シリーズのおそらく現時点では
最新の作品。(それでもずいぶん前の作品です。)
この「私」は、最初の『空飛ぶ馬』では大学生でしたが、
『朝霧』ではついに社会人になってしまいました。
なんとやさしい文体。そして、なんとやさしくみずみずしい感性なんだろう。
その感性に、一部でも共感できることが嬉しくなる。
じんしゃの学生さんにはこのシリーズ、とくにおすすめです。
ところで、北村薫という名前に、わたしの頭に生ずる連想ははなぜか奥泉光。
文体はまさに対極に近い感じもするのだけれど。
このひとの『石の来歴』という作品の中に収録された「三つ目の鯰」
という作品は、妙に印象に残るものでした。
久しぶりに小説モードにはいっていて、浪費?しつつある。
土曜日には
恩田睦『夜のピクニック』
を買ってきました。
この人の本ははじめてだけれども、出だしはいい感じ。
それから今日は昼休みに生協で新書の
八幡洋 『自己愛上司があなたを悩ます』を買ってきて、ちらちら読みながら
研究室でひとりでくすくすわらっていました。こういう人いるいる。
といいつつ、自分自身がそうならないようにせねばとも思う。
危険性少なからずあり。
そんなここ数日です。
紙のにおい、いいですよね。