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May 14, 2006

『国家の品格』

先日の『ウェブ進化論』により、新書モードに
いざなわれて、やはり話題の『国家の品格』。
ベストセラーずきか?わたし。

藤原正彦さんの本は、
かなり前に『若き数学者のアメリカ』を
読んだ覚えがある。楽しい本であった。
 
 


さて、『国家の品格』。
強烈な歯切れのよさで、
これまで常識だ、当たり前だと思わされていることが、
暴論だ、眉唾だ、とバサっときっておとされる。

なるほどと思わされるところも多いし
共感できるところも多い。
しかし、読み終わって直後の今の私には、
この本をどう評価していいか、まだちょっとわからない。

批判することはできるだろうけれど、
でもそうした批判はこの本の内包する思想の前には
無力化してしまうであろう。
なにせ論理の前に、情緒と形(武士道)なのだ。

それでも、その思想をそのまま
受け入れるには、直感的な危うさをも感じる。

200万部だそうだ。
日本人は、この本をどのように受け取っているのか。
この売れ方自体も、品格のなさとちょっと関係していない?
(そういうわたしも買っている。)


(最終修正 5/14 23:50頃)

[ 教員 ]
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投稿者 53 : May 14, 2006 09:55 PM
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