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April 18, 2008

ラスト

最後に何かをするときって、それが最後になるとは
きっと意識してないものなのだろう。
記憶にはのこったりのこらなかったりするだろうが。
 
 

例えば、長距離走。
長距離走が結構好きだった。
風をきって、規則正しく息をしながら足を前に運ぶこと。
まわりの景色がぐんぐん流れていくさま。
テレビでマラソンをみていると無性に走りたくなった。
 
でも、いまはもうそんなふうにならない。
そして、おそらくもう1km以上走ることなんて
ないんじゃないだろうか。
最後に走ったのはいつだっただろう。


例えば、バレーボール。
自主トレの成果は悲しいかな引退したあとになってようやく出て、
バスケのゴールまで届くくらいジャンプすることが
できるようになった。
思い切り助走し、腕をふりあげてジャンプしたときの、
頂点からさらに一歩浮き上がる感覚。
空中で一度止まる感覚。
そして落ちるまでの時間。
すごくしっかりと記憶に刻まれているけれど、
もうあの感覚を得ることはない。
最後にあんなに跳べたのはいつだったっけ。


最後にジェットコースターにのったのは?

これは覚えている。
誕生日に友達みんなでDLにいった時だと思う。
もちろんそれが最後になるとは思わなかったけど。
(まだあるかもしれないか。)


最後に佐藤さとるを読んだのは?
最後に徹夜でマージャンしたのは?

最後に・・・。


---
 
こういうことを考えていると、
少しさびしくも感じるけれど、
不思議とそんなネガティブな気分になるというわけでもない。


---

そうじゃなくちゃ。

そもそも、いちいち、これで「最後」かもしれないなんて
考えてたら、どうにもしようがなくなるもの。


(修正あり)

[ 教員 ]
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投稿者 53 : April 18, 2008 11:17 PM
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